合唱の発声

何度か第九合唱に参加された経験のある方ですが、
10月下旬にお問い合わせ下さいました。

「いつもソプラノで参加してたので、今年もそうしたのですが、
練習が進むにつれて以前のように声が出なくなってしまいました。
高いところが喉声で、途中から声枯れしてきます。
年齢的なものでしょうか」

というお問合せでした。

メールやお電話だけでは、声がどのようになってるか判断するのは難しいです。
実際に対面レッスンを受けていただきました。

このかたの場合は、コロナ禍で歌う機会が無くなっていたこともあり、
また年齢も上がってきたこともありの
『筋力の低下』とそのために力んでしまう事が原因で
ちょっと歌うと、すぐ声枯れする状態でした。


加齢とともに筋力の低下は、どうしてもある事です。
少し筋トレと、顎の力を抜く！をテーマに練習していただきました。

カラオケや一人で歌うのと違い、
合唱では、皆の声を一つに集める事のできる声の出し方をします。
一人だけ目立つ声ではなく、皆に溶ける声です。

響かせる場所、声の方向など、気をつけるところ満載です。

この方の場合は、まず響かせる場所を鼻より上を意識していただき
アゴで力押ししないで響かせる練習をしました。

続いて、腹式呼吸でしっかりと息を声帯まで送れるように、半分筋トレですね！！
しっかり息が回ってきたら、高音も楽に響くようになりました。

本番が終わって、ご感想をメールで送ってくださいました。

「あれから息をしっかり回すことを意識して、ゴリ押ししないよう響かせて〜と努力しながら
第九の練習に参加したら、
どんどん楽に高音が出せるようになって、
本番は今までで１番伸びやかに歌うことが出来ました♫
ありがとうございました！」


とても嬉しいご感想！
気持ちよく歌っていただけたなら、こんなにいれしいことはありません！
第九のソプラノはかなりの高音です。
そこを気持ちよく出せたのは、ご本人の努力の賜物でもあります！

また来年も、第九に挑戦しますとおっしゃっています。
応援させていただきます！！